減るオムツ助成金

介護と一口に言っても自宅介護以外に施設に入ってもらい介護をしてもらう、あるいは別居している親を見舞って介護するなど複数存在する。

自宅で介護しているといっても、家が離れであったり完全同居スタイルだったりでこれまたさまざま。介護しているといっても、父が母の介護を主にしていて同居家族はたまに見に行くだけ、であっても自宅介護と言うし、常に横に寝起きしていても昼間は職場へいく介護も介護と言うし、労力の差も時間の差もある。

介護保険を使わずに介護しているのも介護だし、介護保険をフル活用して家事くらいしかやらなくても介護になる。認知症の介護も身体介護もあって、かけている時間も様々でケースバイケースだ。

そのうちいくつかの人はおむつの世話になる。
その紙おむつの助成金制度が自治体によってあるのだが、助成金額が減っている。

13年前、この市の助成は月あたり 5000円の紙おむつ代が出ていた。
500円で5000円分の購入権を買う方法だった。補助額は4500円/月。

そして今年の4月、助成は月あたり4000円になった。

購入するのに自己負担金はない。そのまま4000円分受け取る。補助額は4000円だ。500円/月、減っている。

紙おむつが5000円で丁度よいかやや余りが出るかなくらいだった。
寝たきりで昼も夜もオムツ使用した時、そう思った。
それから数年、紙の値段が2割増しになった。ティッシュペーパーが200枚ひと箱が160枚ひと箱になったあの時期だ。生理用品も大人紙おむつも中身の個数が2割減った。
しかし行政のおむつ補助兼は金額はそのままだった。補助券を購入するのに1割負担し、端数は現金で支払うので、おおよそ2割程度の出費になる。この2割減のころから少し足りないな、と思うようになった。
そして今年の春、月4000円。
かつて丁度このくらいいるのだと思っていた金額からすると家計負担がどんどん増えてきている。ケアマネに「オムツが足りないって言われる家庭があるけど、お宅もそう?足りる?}
と尋ねられる。
「不足です(きっぱり)皆さん不足してると思う」

税収が足りなくなってきているのか、紙おむつの家庭が増えたのか。

今の状態だと、月1600円家庭が出さなければならないと思う。
半年ずつで受け取るためおそらく今年いっぱいで助成金分のおむつは無くなる。それからは自己負担のおむつになる。

自分たちが介護を必要になる歳になった時、このおむつ代はほぼ全額自己負担になるのではないか。数年前に紙製品が2割内容数を減らして販売されたように、20年ほど後までに、あと何回値上げされるだろう。そうなると月5000円、生活費に必要になり、老後2000万程度では済まないだろう。