ポータブルトイレの細工

私は自宅で介護をしている。

介護レンタルベッドの横にはポータブルトイレを置いてある。パナソニックのシャワポット。やってはならぬと書かれているし自己責任だが日々大変なので細工してしまった。

このポータブルトイレは温水洗浄便座つきのもので、普通のトイレについているのとほぼ同じタイプだ。しかしポータブルなので給排水は補給タンクに水を入れなくてはならない。一度に使う量は大したことないしタンクは5,6Lある。一応取り外しができる。

これが大変でやりにくくて仕方ない。トイレを置くスペースの広いお宅はそうではないだろうが我が家は狭いので背面を壁に向けて置いたら、トイレ背面の給水タンクに手が届かなくなった。以前のシャワポットは給水タンクが背面上部にあったので上からヤカンで給水すれば良かったが新型は床近くにあるので同じ場所に設置したら給水に困ってしまった。もちろんポータブルなので移動できるが重いし面倒であまり動かしたくない。それに使用中水がなくなってしまう時があり、人が便座に座っていては動かすことも出来ないという事態が時々ある。それなのに給水の為にトイレ背面へ人が入らなくては水を入れられない。えらいことになったのだ。

トイレの前は使う本人と掃除の時にスペースが必要、側面は介助人が立つために必要だ。そして背面は水汲みのタンクがある。背面に回らないとタンクに手が届かない。 カタログで見て分かっていたが想像力が足りなかった。

そこで、大きめの12Lのレジャー用屋外給水タンクを側面に床置きして、それに灯油入れなどで使う乾電池式のポンプでポータブルトイレの背面のタンクに水を入れることを試みてみたが、電池ポンプの力が足りず水が組みあがらなかった。

次にやってみたのがトイレの側面にタンクを置いてタンクへのホースを延長してみた。ホームセンターでシリコンチューブを1M買い、本体のチューブにつないでシャワーが出来るかやってみた。本体のモーターの力が心配だったが上手くシャワーが出た。

そしてもう一つ。
両手に障害があるので付属リモコンをうまく持てずに落とすので、100円均一の小物用フックをリモコン本体に反対にして両面テープで取り付けた。
介護用の食器などにつけてある爪と似た役割をしてくれる爪をリモコンにも無いと持てないのだ。

ついでにリモコンの色塗りもした。NHKで一般の公衆トイレのリモコン特集で文字がみえない云々とやっていたがポータブルトイレも同じデザインなのだ。こんな小さな文字を印字されたって年寄には見えない。リモコンのボタンに油性マジックで色を塗った。水は青、止めるは赤、温風はピンク。パナさんは貧乏な年寄と暮らしたことが無い人ばかりなのだろうか。改造は良くないとはわかっているけど手を加えて使うしかないなと思った。使った後で返品など出来ないし。

モーター使用時に短時間使用とか主電源をなるべく切っているので今のところ事故はない。